中国が日本を批判しながら戦略ミサイルを連続発射 『ジャパンタイムズ』が「荒唐無稽だ」と痛烈批判

公開日:2026年7月12日

中国が日本の「軍国主義復活」を批判する一方で、南シナ海や南太平洋で潜水艦発射型の戦略弾道ミサイルを試射するなど、矛盾した行動を続けている。

こうした中国の姿勢に対し、英字紙「ジャパンタイムズ」は社説で「他国を非難しながら自らは軍事力を誇示するという政治的皮肉であり、極めて荒唐無稽だ」と痛烈に批判した。

社説は、中国の行動こそが地域不安定化の根本原因だと指摘している。

人民解放軍は先日、094A型原子力潜水艦から戦略ミサイルを初めて試射したと異例の公表を行った。発射されたのはJL-2またはJL-3とみられる大陸間弾道ミサイルで、着弾地点は数千キロ離れた南太平洋と推定される。中国側は「通常訓練」と説明するが、試射区域は日本の排他的経済水域(EEZ)に侵入。さらにオーストラリアとニュージーランドの外務省も強く反発し、南太平洋をミサイル試験場とする行為に厳しい懸念を示した。

社説は、中国の行動は核抑止力や「セカンドストライク能力」を誇示する軍事的示威であると分析。尖閣諸島周辺での日本海保との対峙、台湾への軍事的威圧、南シナ海でのフィリピンへの常態化した圧力など、中国が軍事行動を「日常化」することで、インド太平洋の現状を一方的に変えようとしていると指摘した。

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でも、中国の透明性に欠ける核戦力拡張に強い懸念が示された。中国は日本が圧力に屈しない姿勢を見せると、逆に日本を「不安定の源」と非難しているが、社説は「荒唐無稽であり、法の支配と平和を脅かしているのは中国の方だ」と断じた。

ジャパンタイムズは、国際社会は中国の軍事的示威に慣れてはならず、焦点をそらすための中国の言動に惑わされてはならないと強調している。