大阪万博開幕記念 IPSTが「台湾祭り」を開催

公開日:2025年5月2日

 4月13日、大阪・関西万博会場で台湾が民間企業「玉山デジタルテック」として出展したパビリオン「テックワールド(TECH WORLD)」がお披露目された。

外観は台湾の多様で豊かな自然と文化を象徴し、館内には「生命」「自然」「未来」の3つのテーマが設けられている。

クロスメディアによる没入型体験を通じ、「世界とつながり、未来の美しい生活を共に創る」という理念を来場者に伝えている。

 今回の万博には世界150か国以上が参加し、2800万人を超える来場者が見込まれている。

しかし、博覧会国際事務局(BIE)に加盟していない台湾は「台湾館」の名称では参加できなかった。

台湾の存在感を高め、より多くの人々に台湾を知ってもらうため4月12、13両日、インド太平洋戦略シンクタンク(IPST)は、台湾の民間団体「黑熊学院」「486団購入ネットワーク」「台湾ホットニュース」などと連携し、大阪の台湾人コミュニティーの協力を得て大阪駅前で「台湾祭り」を開催した。

このイベントはテックワールドの開館記念イベントとしてだけでなく、「台湾は重要な国際舞台から降りることは決してない」という強いメッセージを発信した。

 2日間にわたるイベントでは、テーマに沿った展示や記念品の配布、ミニゲームを通じて日本の市民との交流や写真撮影や交流が行われた。

台湾から来日した音楽家の呂輝格氏、歌手のクリフ(Cliff)氏は自作の楽曲を披露。

また、台湾政府国策顧問の陳天隆氏と謝美香氏、開南大学主任秘書の陳文甲氏、台北駐大阪経済文化弁事処副処長の劉拓氏、大阪府議の杉江友介氏、大阪市議の辻淳子氏も駆けつけ、各ブースで来場者と交流しながら台湾の魅力を伝えた。

 大阪の台湾人コミュニティーのリーダーである陳天隆氏は、13日にメディア取材を受け、「台湾の人々の情熱・創意・行動力は、台湾祭りを通じて世界に『台湾は欠席しない、必ずそこにいる』ことを証明した。

台湾祭りは本日で幕を閉じるが、これは始まりにすぎない。日本在住の台湾人たちは引き続き世界に台湾の声を届けていく」と語った。

会場のボランティアからは「中国からの留学生がひそかに台湾祭りを訪れて『台湾頑張れ』と声をかけてくれた」「日本の市民から『台湾の重要性を再認識した』『台湾に行ってみたい』という声が寄せられた」というエピソードも明かされた。

 黒熊学院の朱福銘執行長は「台湾祭りへの参加を通じて、台湾市民は自ら台湾を守る意識を重視していることを示した。

ブースには日本の市民が多くのメッセージを書き残し、そのほとんどが『台日友好』に関するものだった。今回の台湾祭り台日友好のテーマを伝える良い機会となり、多くの温かい反応が得られた」と手応えを語った。

 台湾祭りは大阪・関西万博の重要なプレイベントであり、インド太平洋戦略シンクタンクはこの活動を通じて台湾と日本の政界、華僑社会、文化団体の力を結集し、台湾の民間外交の新たな一歩を踏み出した。

 テックワールド館が台湾のテクノロジーの実力を示す一方、大阪駅前の「台湾祭り」は文化と民間交流の架け橋となり、自由な台湾の力強さと温かさを世界に伝えた。

台湾は万博という国際舞台で再び感動の物語を刻み、「民主台湾」及び民主主義陣営との理念をさらに強化した。